魂がふるえるような、ホンモノだけにこだわろう。それが、1953年に生まれたオハヨー乳業が社会とした約束だった。これまで、国内の乳牛のうち約0.8%しかいない希少なジャージー牛乳で製品を作った。1個100数十円の焼プリンの開発に、13年の歳月をかけた。添加物でごまかさない、果実本来の風味を味わえるフルーツヨーグルトを作りたくて、加工技術すら独自にあみだした。
創業から60年以上がたち、こだわりに対する思いはいまも変わらない。しかし、ときどき「売上のために」と、ホンモノへの追求をよわめる瞬間が見え隠れするようになった。果たして、本当にそれでいいのか。売上を一番に考える、こだわりか。自分たちの本気を世に問う、こだわりか。どっちが面白い企業になれるかなんて、聞くまでもないと思う。
もう一度、あの頃のオハヨー乳業を取り戻す。ただの、原点回帰じゃない。過去のオハヨー乳業以上に、ホンモノにこだわる企業になる決意をした。2016年4月、当社をはじめ、事業会社13社を束ねる日本カバヤ・オハヨーホールディングスを設立。ホールディングスの拠点は、東京。世界に打って出るための、東京なんだ。
スウェーデンのヘルスケア企業と事業提携し、優れた乳酸菌「ロイテリ菌」を使用した日本初の機能性表示食品を開発。本物志向を追求したアイス「BRULEE」は、わずか10日間で販売一時休止となるほどのヒット商品になった。
今年の採用は、過去に習い、そして過去を超えていくための採用だ。ともに、変革を楽しもうじゃないか。これまでの偉業を超えるのは、簡単なことじゃない。現状を否定して前に進むには、勇氣が必要だ。どんな苦境でもわがままを貫く意志が必要だ。世界に通用するわたしになると、宣言できる強さが必要だ。オハヨー乳業を日本が世界に誇れる企業にすると、わたしたちは腹をくくった。きみは、どうだ。